冬型の気圧配置の中でも、朝の早い時間、太陽が昇り上昇気流が山の斜面を覆う前であれば、パウダーを楽しめることがあります。
併せて、スキー場のコース内に非圧雪バーンを持つスキー場を選ぶことが大切です。決してコース外に出て滑らないでください。関東を起点にスキー場内で非圧雪バーンを持つスキー場は以外に近くにあります。それは群馬県と新潟県の県境にある中央分水嶺の谷川岳連邦の麓や武尊山の南東部にかけて標高の高いスキー場などは軽い深雪を楽しむことのできるスキー場です。
正確な気象予報があればそれだけパウダースノーを体験する確率も上がります。そのためには、きわめて正確な気象予報が必要で、これを可能にしているのがWindyとSnow-forcastです。
まずはWindyについて紹介しましょう。
Windy.com(ウィンディ・ドットコム)は、インタラクティブなリアルタイム天気予報サービスを世界中に提供するチェコの企業で、2014年にIvo Lukačovič(イヴォ・ルカチョヴィッチ)によって設立された会社です。リアルタイムの可視化された天気予報を10日先まで表示してくれる優れものです。パラメータも豊富なので、雨や雪、降雪や風の予測まで目で見て非常にわかりやすく表示してくれます。
2022年時点で利用されている気象予報データは、米国国立気象局(NWS)が運営する気象予報システムGFS(Global Forecast System)、ヨーロッパ中期予報センターの解析気象データを扱うECMWF(European Centre for Medium-Range Weather Forecasts)、ドイツ気象局で天気予報のためのスーパーコンピューターを運用するDWD(Deutscher Wetterdienst)のデータをもとに制作されています。他にもNOAA(National Oceanic and Atmospheric Administration)による国立環境予測センターが運営する短期天気予報モデルNAM(North American Mesoscale Model)のデータやフランスの国家気象サービスMétéo-Franceの地域小規模気象予測モデルのAROMEも使われています。
これらの気象データを活用しているので、非常に精度の高い可視化された気象予報を見ることができるわけです。日本のみならず大陸の気圧の前線まで網羅した形で見ることができます。気圧配置を大雑把に掌握した上で、ピンポイントの地点の気象情報を見るのに、非常に役立つ情報になります。
天気予報の詳細なデータが事前に分かれば、現地に向かうときの気象情報を予測できますし、スキー場とその周辺の気象情報を数時間先や翌日までの気象変化を把握しながら雪山で滑るのであればリスクを回避して滑ることができます。
参考
Windy.com
GFS(Global Forecast System)
ECMWF(European Centre for Medium-Range Weather Forecasts)
DWD(Deutscher Wetterdienst)
MeteoBlue
NOAA(National Oceanic and Atmospheric Administration)
NEMS