山の積雪を探るSnow-Forcast

snow-forcast

愛好家が愛好家のために作ったスキー場の天気予報で、世界中3200のスキー場の天気予報、積雪情報を、正確な山の気象モデルを使って、1日に4回更新するサイトです。snow-forcastの優れている点は、圧倒的に精度の高いスキー場の天気予報を、ボトムから頂上まで標高別に導き出してくれるところです。

アカウントを作成し、プレミアム会員になるとMysnow(私の雪)ページの設定ができ、良く滑りに行くスキー場を登録しておくことができます。プレミアム会員は1ヶ月($4.48)、6ヶ月($14.60)、12ヶ月($24.72)から選択できます。私は11月から6ヶ月のプレミアム会員に登録して利用しています。

プレミアム会員特典
・12日間予報
・バナー広告非表示
・毎時詳細
・アプリ雪アラート
・地形図のダウンロード
など多数の特典が用意されています。

実際の降雪予測は、snow-forecast.com のコンピューターを使用して行われますが、生の天気予報データはアメリカの National Weather Service (NWS) から取得されます。この種の組織としては世界最大で、これにNOAA や ECMWF などのデータを活用してパッケージングしています。

入力データには、Global Forecast System (GFS) 気象モデルを使用します。これらは、詳細で信頼性が高く、頻繁に更新されるだけでなく、航空計画を目的としているため、スキー場の標高毎の変化を正確に予報するのに役立っています。併せて、降水予報と組み合わせると、降雪予報を提供することができます。

自宅からスキー場までの移動の際や、地形と気象のインタラクティブな予報データをリアルタイムにWindyで掌握し、山の麓からスキー場まではsnow-forcastの情報で対応していくと、外れがないかと思います。

 

地形と気象が目でわかる天気予報サイトWindy

Windy

冬型の気圧配置の中でも、朝の早い時間、太陽が昇り上昇気流が山の斜面を覆う前であれば、パウダーを楽しめることがあります。

併せて、スキー場のコース内に非圧雪バーンを持つスキー場を選ぶことが大切です。決してコース外に出て滑らないでください。関東を起点にスキー場内で非圧雪バーンを持つスキー場は以外に近くにあります。それは群馬県と新潟県の県境にある中央分水嶺の谷川岳連邦の麓や武尊山の南東部にかけて標高の高いスキー場などは軽い深雪を楽しむことのできるスキー場です。

正確な気象予報があればそれだけパウダースノーを体験する確率も上がります。そのためには、きわめて正確な気象予報が必要で、これを可能にしているのがWindyとSnow-forcastです。

まずはWindyについて紹介しましょう。

Windy.com(ウィンディ・ドットコム)は、インタラクティブなリアルタイム天気予報サービスを世界中に提供するチェコの企業で、2014年にIvo Lukačovič(イヴォ・ルカチョヴィッチ)によって設立された会社です。リアルタイムの可視化された天気予報を10日先まで表示してくれる優れものです。パラメータも豊富なので、雨や雪、降雪や風の予測まで目で見て非常にわかりやすく表示してくれます。

2022年時点で利用されている気象予報データは、米国国立気象局(NWS)が運営する気象予報システムGFS(Global Forecast System)、ヨーロッパ中期予報センターの解析気象データを扱うECMWF(European Centre for Medium-Range Weather Forecasts)、ドイツ気象局で天気予報のためのスーパーコンピューターを運用するDWD(Deutscher Wetterdienst)のデータをもとに制作されています。他にもNOAA(National Oceanic and Atmospheric Administration)による国立環境予測センターが運営する短期天気予報モデルNAM(North American Mesoscale Model)のデータやフランスの国家気象サービスMétéo-Franceの地域小規模気象予測モデルのAROMEも使われています。

これらの気象データを活用しているので、非常に精度の高い可視化された気象予報を見ることができるわけです。日本のみならず大陸の気圧の前線まで網羅した形で見ることができます。気圧配置を大雑把に掌握した上で、ピンポイントの地点の気象情報を見るのに、非常に役立つ情報になります。

天気予報の詳細なデータが事前に分かれば、現地に向かうときの気象情報を予測できますし、スキー場とその周辺の気象情報を数時間先や翌日までの気象変化を把握しながら雪山で滑るのであればリスクを回避して滑ることができます。

参考

Windy.com
GFS(Global Forecast System)
ECMWF(European Centre for Medium-Range Weather Forecasts)
DWD(Deutscher Wetterdienst)
MeteoBlue
NOAA(National Oceanic and Atmospheric Administration)
NEMS