伝説のフリースタイルスキーヤー、ジョニー・モーズリーと “ミスターGS “テッド・リゲティの最近のインスタグラムライブインタビューをしたときのトークの中で、テッドのGSターンの解説が載っていました。
Ted Ligety GS turn… insights from the legend himself!
by Fede Wenzel | Oct 9, 2022 | Ski Technique | 2 comments
https://fedewenzelski.com/ted-ligety-gs-turn-insights-from-the-legend-himself/
テッド・リゲティが自身の滑り方を明かしたのです。
■100%外足に荷重
まず大前提が外側のスキーであるということ、外スキーが王様だと言っています。
「外足と内足の割合が何%かなんて考えたことはないが、100%外足に体重がかかっているんだ。」「間違いなく、アウトサイドスキーの方がいいんだ。」ジョニーモズリーもまったく同意見でした。
■内足に体重をかけずに傾ける
ターンの始めに内足を後ろに引く「ターンの始めに内足を後ろに引くのは、内足に体重をかけず傾けるためだ。その方法は、ターンの終わりに、古い外側の足をハムストリングで引っ張ることだ。」
■地面から角度を作る「ヒップドラッグ」
「ターンはいつも、足首、膝、腰の順で始める。」
「すべては地面から始まる。地面から角度を作っていくんだ。」
「腰を地面につけようとはしない。」
「腰が地面に着くのは、ターンのトップで外脚を伸ばす/押すからだ。」「私が高いエッジアングルを作るには、腰を地面に引きずり込む必要がある。それが僕の解剖学的構造なんだ。ワールドカップに出場する他の選手たちは、股関節を地面に近づける必要はない。でも、僕はエッジアングルを得るために、腰を入れる必要があるんだ。」
【解説】
最後に彼は「スキーテクニックはスキーヤーの解剖学的構造に合わせて調整される。」と言っており、「スキーヤーのからだは少しづつ違うから真似しようとしてもうまくいかない。」ので自分の感覚が誰にでも適応されるかというとそうではないと言っています。とはいえ、GSターンという大前提がありますが、「100%外足に体重がかかる」ように滑ること、次に「内足に体重をかけずに傾ける」Ted Ligetyは一つの手段として、「Hip Drag(ヒップドラッグ)」を使っています。内膝を壊さないように、それでいて同じ角度に傾けるのは難しい技ですが、すでに同じような滑り方をしている方も出てきていますので、参考にしたいです。SLの板でも送り出し運動が連続してくると、スキーを後ろに引く感覚が出てきます。このあたりにヒントが隠されているのではないでしょうか。
参考
The New York Times
https://www.youtube.com/watch?v=Ga-6wy0Nboo&t=83s
Ted Ligety Carving Follow Cam
https://www.youtube.com/watch?v=JlpeSha0BDI
Ted Ligety – Carving Master
https://www.youtube.com/watch?v=hty-chM-7jw
Learn to carve with Ted Ligety
https://www.youtube.com/watch?v=oOgtn5ZGzTw
How to Execute the Perfect Ski Turn | Outside Watch
https://www.youtube.com/watch?v=1VOu33DLXrw