国際規格「ISO11088」に準拠し、事故防止と安全確保を目的として、スキー用具(スキー板・ブーツ・ビンディング)の取り付け・調整に関する技術者の知識と技能を標準化・認定するのが、S-B-B認定技術者セミナーです。対象は、スキー用品(スキー板・ブーツ・ビンディング)の取り付け・調整を業務として行う方、販売スタッフやスキー関連事業者(ショップ、レンタル業者、スクールなど)で、SIA会員は研修単位として認定されていますが、SAJ資格保有者に対しては、受講義務はありませんが、受講することができます。認定者は、JSP(日本スキー産業振興協会)公式サイトに掲載され、認定証・ステッカー・認定者カードが発行されます。昨年まではコロナ感染の影響でオンライン受講でしたが、今年のセミナーではアルペン規格ブーツ(ISO5355)、グリップウォークブーツ(ISO 23223)、ツアーブーツ(ISO 9523)とアルペン規格ビンディング(ISO 9462)、グリップウォーク ビンディング、MN ビンディング、ツアー規格 ビンディング(ISO 13992)をそれぞれ取付・調整実習することができました。
※MNは「Multi Norm(マルチノーム)」の略で複数の規格のスキーブーツに対応できるよう設計されたビンディングのことです。SalomonやAtomicが使っていた表記がMNC(Multi Norm Certified)で、Markerが使っていた表記がSole.IDで、現在はより統一的に「MNビンディング」と呼ばれることが増えています。