私のアウトバックは、今年が3年目で車検を受けたのですが、スタッドレスタイヤはまだ溝があるので問題なく通りました。しかしすでに3シーズンを走り切っており、スリップラインは出ていないものの以前に比べて滑りやすくなった感じがしていたので、ゲージで溝を測り、タイヤゴム強度も調べてみました。タイヤの溝は内側均4mm、真中約5mm、外側約5mmで、硬度は内側が63HA、真中が64HA、外側が64HAでした。スタッドレスタイヤの溝のリミットは4mmで、使用を避けるべき硬度が60HA以上とされていますから、替え時だったので2024年製ピレリのICE ZERO ASIMMETRICO(アイス ゼロ アシンメトリコ) 225/60R18 100H を新調しました。タイヤの交換はコスパの良い出光のPit in plusでご近所の新相模SSにお願いしました。
冬シーズンに入り普段は雪の降らない場所で生活をし、シーズン中に何度かスキーに出かける方であれば、夏はノーマルタイヤを履き、冬の次期だけスタッドレスタイヤに履き替えることもあるでしょう。しかし私の場合は、冬の間スキー場で4か月間過ごし、オフシーズンの間は買物で利用する程度で走行距離も伸びません。概ね雪道年間10,000kmで、乾燥路は年間4,000㎞ほどです。タイヤを預けるにしても25,000円/年かかりますし、1本のタイヤとアルミホイールの重量は約12㎏、4本のタイヤを運搬するにも体力が保てなくなったと言いますか、怪我のリスクが頭をよぎります。さて困ったもので、一般的には「スタッドレスタイヤは排水性が悪いので乾燥路では使うべきではない」と言われていますが、ピレリは比較的コンパウンドが硬いので、乾燥路でも違和感が少なく、低ボイドレシオで接地面積が広く、ハンドリング性能が向上しています。それにダブル・サイドトゥサイド・グルーブ構造といって、排水性を高めるための溝設計が施されており、ウェット路面でも安定した走行が可能なので排水性とウェット性能が良いタイヤとも言えます。もちろんノーマルタイヤに比べると摩擦抵抗も大きいので燃費は悪くなりますが、高速道路では13km/ℓは走ってくれます。市街地と山岳路では8~10km/ℓでしょうか。雪道走行が主で、乾燥路が補助的な使い方であれば、ピレリ「アイス ゼロ アシンメトリコ」は通年使用も十分に現実的と言えそうです。
スタッドレスタイヤの中にはコンパウンドが柔らかくしてグリップ力を高めるタイヤが多いですが、ピレリのアイス ゼロ アシンメトリコは、比較的コンパウンドが固いので、滑りはじめが早く感知できるタイヤとも言えます。スバルのアウトバックは前後重量配分が56対44で、前輪側にやや重心を置くことで安定した直進性と制動力を確保しつつ、後輪側にも十分な荷重を残してトラクション性能を高めるというスバルの設計思想が反映されています。水平対向エンジンとシンメトリカルAWDの組み合わせにより、左右重量配分もほぼ50:50に近づけているのも特徴です。スピンしない車とでも言いましょうか、雪上で非常にバランスが良い車なんです。そのため、スリップを早めに感知できれば、車側で対応できるので問題ありません。その意味ではスバル車とピレリのアイス ゼロ アシンメトリコとの組み合わせは良いと思います。
バッテリーは、サルフェーション結晶を分解してくれるエルマシステムの「のびーた君EX12V」を付けているので、交換の必要なしとなりました。心配であれば、YUASA電気の寒冷地仕様バッテリー(ER-Q-85/95D23L)に換装しても良いかもしれませんが、アイドリングストップ・キャンセラー(VNxISC)を付けているので、不要かもしれません。
2025年に発売が開始された新型フォレスターS:HEV EXのプレミアムは、235/50R19 オールシーズンタイヤなんですが、スノーマークとアイスグリップシンボルがついていません。できればスノーマークとアイスグリップシンボルの付いたオールシーズンタイヤを選択したいところです。それに、レミアムはそれにスタッドレスタイヤの使用時は225/55R18を推奨しているため、タイヤを履き替えなければいけません。X-BREAKなら、スタッドレスタイヤも同じ225/55R18で使えます。悩ましいところです。

